裁判所の闇に迫る貴重な作品。裁判のおかしさを考えるには最適のドキュメンタリーです。 自主上映、大歓迎です。

個人用 DVD 販売を開始しました。3800円です。お申込みはこちらから。

●2020年1月13日午後6時、東京・文京区民センター。「自主制作映画見本市」で上映されました。ゴーン事件で刑事司法が問われています。DVDを観て一緒に考えてみませんか。


  <裁判所の闇に迫る! ビデオプレス最新作>
   大好評だった2015年3月の『裁判所前の男』完成試写会


   裁判所批判を続ける大髙正二さん(写真)のドキュメンタリーがついに完成しました。
この作品は、2007年から2013年までの7年間を記録したものです。「裁判官は証
拠資料をちゃんと読め」「裁判官の数を増やせ」「撮影・録音の自由を」など、
ごくまっとうの訴えを裁判所前で連日行ってきた大髙さんは、裁判所の目の上の
タンコブでした。
 大髙さんは、2010年に裁判所内にカメラ付きケータイを持ち込んだことを理由
に強制退去させられ、そのときに守衛を殴ったという理由で「公務執行妨害、傷
害」罪で逮捕されました。本人は事実無根と否定しましたが、3年近く勾留され
ました。
 国家権力が「もの言う人間」をひねりつぶそうとしたのです。果たしてその事
件の真相は? 公判が行われた「恐怖の429号警備法廷」の実態は? 秘蔵映像を
通して、知られることのなかった裁判所の闇が浮かび上がります。
 また元裁判官・生田暉雄弁護士も登場し、「裁判所の実態」を告発します。
■2015年作品・65分 試写会を踏まえて改訂版ができました
■問合せ ビデオプレス TEL03-3530-8588 mgg01231@nifty.ne.jp こちらから


●寄せられた感想(Yさん)


たった一人で巨悪に立ち向かう男

 

 埋もれていた正義感、忘れかけた勇気を奮い立たせるような映画だ。3月17日、東京・中野の「なかのゼロ視聴覚ホール」で行なわれた完成試写会。 上映されたのは『裁判所前の男』で、大髙正二さんの7年間を記録したドキュメンタリー作品だ。雨の日も風の日も、霞が関の裁判所合同庁舎前で、たった一人 でトラメガを握り、裁判所を批判し続けてきた。裁判傍聴に訪れた人なら、一度は目にしたことがあるだろう。そんな大髙さんは2010年、裁判所から引きず り出させる際に、守衛を殴ったという理由で逮捕されてしまう。突然の身柄拘束。実はこれには伏線があった。

 試写会であいさつに立った制作者の松原明さん(ビデオプレス)は、意外な言葉を口にする。「今日は本当の意味の試写会。実はこの作品をDVDにし て販売する予定はない。自主上映はやっていきたいとは考えているが…」。松原さんによれば、今日の観客の反応次第でさらに編集を加えるという。きわどくリ スクの高いシーンが多く含まれるのが、その理由だ。

 このドキュメンタリーを通じて、傍聴者を公然かつ暴力的に排除する裁判所の無法ぶりが暴露される。429号法廷は、戒厳令さながらの警備法廷と化 していた。2013年5月の経産省前テントひろばの裁判のときには、警備法廷の使用に反対して「座り込み」を行い、大法廷に変更させた実例も紹介されてい る。

 制作サイドの意思に反して、会場からは「ぜひ多くの人に見て欲しい」という声が相次いだ。私も同感である。「それで責任を問われたら、全部私にかぶせてもらって結構です」―参加者から花 束を受け取った大髙さんは胸を張る。

 極端な個人崇拝には注意が必要だが、それでも人を引きつけてしまう魅力が、大髙さんには備わっている。世間体を気にするお連れ合いさんとは、よく ケンカをしたという。子どもたちを立派に育て、孫に囲まれたおじいちゃんが、ある日突然、逮捕・拘留され姿を消す。ご家族の心配も察して余りある。お互い を思う夫婦の心が、価値観の違いを越えて、この闘いを支えてきた。

 「やっぱり娑婆のほうがいいでしょう?」の問いに「娑婆に出ても夢も希望もない。拘置所と変わりませんよ」と答える大髙さん。刑期を終えた大髙さんは、周囲の気遣いにも不動の信念をのぞ かせる。

 下町生まれの下町育ち。平凡な市民が、たった一人で巨悪に立ち向かっている。堂々とした振る舞いはまさに「主権在民」を体現している。大高さんがオートバイで再び裁判所前に乗りつけるラストシーン。その排気音は力強くそして頼もしく、私たちを鼓舞するのだ。


『裁判所前の男』アンケートの声紹介


     *写真=大髙正二さん(試写会で挨拶)

●「裁判所」という病棟の膿を切り裂く

 題名から想像される緊張した空気は映画の進行と共に、軽快、痛快、壮快といった気分にさせ、歪んだ民主主義が巣食う“裁判所”という名の病棟の膿 を切り裂く。日本の裁判所も拘置所も、いまだに人権を圧死させる仕掛けになっている。主演の大髙さんの歯に衣着せぬキャラは、一寸『男はつらいよ』的哀愁 を醸しつつ、権力者のでたらめを打倒する凄さは感動であり、翻って私たちの人間としての魂を目覚めさせる。力強い作品であり、力強い大高さんに続かねば、 と思う。(K・T)

●笑いが泣き笑いに

 権力には、この映画も「かえるのつらに小便」かもしれぬが、小便をかけ続けねばならぬ。ご本人を何度かお見かけしたことがあります。こんなドラマがあったとは…。笑いがいつの間にか泣き笑いになりました。(I・Y)

●毅然とした態度がかっこいい

 裁判所の横暴には人間ができていない自分は笑えませんでしたが、大高さんのひょうひょうとしていながら、毅然とした態度はとてもかっこよかったで す。試写段階の貴重な映像を観られて幸運でした。昨年初めて「大髙裁判」を傍聴しましたが、一人一人が、大高さんの様な方を見倣わなくてはならないと、自 戒をこめて痛感しています。(I・M)


●ブログ  最新情報をお知らせします

1月の2つの上映会

2016年1月15日は「人権と報道・連絡会」主催、28日はビデオアクトの主催で、あわせて80人。さまざまな分野からの参加がありました。反響も大きかったです。裁判所をあり方を問う作品としてこれからジワジワ広げていきますので、よろしくお願いします。

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1月から全国自主上映を広げます

「東京平和映画祭」が完成版の初上映となりました。200人以上に観ていただき、上映中も声が上がったり、笑いが起きたりと手応えを感じました。裁判所に対する怒り・疑問・批判が多いことがよくわかりました。九州からの参加者もいて、さっそく「九州で上映したい」という申し出がありました。また1月には、1月15日(金)「人権と報道・連絡会」(スペースたんぽぽ)、28日(木)「ビデオアクト」(東京ボランティアセンター)での上映も決まりました。どちらも大髙正二さんのトークがあります。ジワジワ自主上映を中心に、広げていく計画ですので、よろしくお願いします。(自主上映希望者はビデオプレスまでご一報ください。→mgg01231@nifty.ne.jp
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10月4日、東京平和映画祭で上映

『裁判所前の男』は試写会を経て、一部修正を加え完成しました。10月4日の「東京平和映画祭」で上映が決定しました。場所は川崎市ですが、ぜひご覧ください。詳細

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5月に完成版ができます

3月の試写会の意見を踏まえて、最終編集をすすめています。5月には完成予定で、自主上映の受付を開始します。上映用DVDの貸出金額は未定ですが、「応相談」でなるべく安くしたいです。また4月25日には、東京・大山で小さな「試写版・上映会」があります。詳細はこちら

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試写会に大反響!

3月17日の完成試写会には、約70名が集まりました。アンケートには「よかった、拡げたい」という声が多数寄せられました。また「裁判所のひどさ以上に大髙さんの魅力があふれていた。大髙さんが『国民のために仕事をしろ』とさとすシーンに涙が出た」の声もありました。映画は試写の意見を活かして、さらにブラッシュアップして、完成版に仕上げる予定です。このホームページで最新情報をお知らせします。

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